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さが・女性政治塾2023 開講式及び第1講

さが・女性政治塾2023 開講式

                         日 時 2023年8月19日(土)13:30~14:30

                                  場 所 佐賀市 メートプラザ大会議室

1 開講式 13:30  司会進行 女性参画研究会・さが監事 一ノ瀨裕子

2 挨拶 女性参画研究会・さが理事長 山﨑和子

 この塾は、佐賀県女性議員ネットワークの協力をいただいて去年から実施しており今回の皆さま方は2期生。「女性参画研究会・さが」は今年で27年目、その間一貫して、女性を政策方針決定の場へというスローガンの下に活動してきた。この春の統一地方選では佐賀県でも県議会議員が2名から3名に、そのほかの市町の議会においても、ほとんどの議会で倍増等の成果をあげたがしかし、県議会、市議会、町議会合わせて女性議員の割合は12%とまだまだの数字。昨年の政治塾には11名の方々が応募され、9名の方々が修了、この内お二人が市会議員選挙に立候補され当選された。今年2期目の政治塾には14名の方々が参加。今回はいろんな分野ですでに活躍されている女性の方たちが参加されている。今日の後半の講義をはじめ沢山の役に立つ講義を用意している。期待していただきたい。

3 挨拶 佐賀県女性議員ネットワーク代表 盛泰子

 佐賀県女性議員ネットワークは、ネットワークとして成立したのが2019年の10月で、現在4年目。超党派で全ての県内の女性議員さんに呼びかけ、そして希望された方で構成している。現在役40人程、そして先日の選挙で2名ほど当選されているので、今入会の意思確認をさせていただいている。規約の第2章を見ていただきたい。この会は地方自治の健やかな発展を目指し、積極的な情報共有と学びを行うことを目的とする。こういうふうに書くということは、裏返せば健やかでない状況がテレビとか新聞とかあちこちで散見する状況にある。それではやはり例えば投票率が下がってしまうとか、あるいは議員を志す人が少なくなってしまうとか、それはとてもいけないことだという思いでこのネットワークを有志で立ち上げ、そして、学びの場としている。このネットワークは県内を4つのブロックに分けて、それぞれが主催する研修会を行っているのと、それとは別にどなたかが、こんなことについて勉強したい、こんなことについて何かするよっていう

この指とまれ方式でフットワークの軽い学びの場を設ける。そしてもう一つはオンライン寺小屋と言ってズームを使って意見交換をするそのような活動を現在している。ぜひたくさんの皆さんと一緒に社会を変えていきましょう。

4  オリエンテーション 女性参画研究会・さが副理事長 内田信子

5 スタッフ自己紹介 11名

6 塾生自己紹介

 本日出席の13名の塾生が、受講の動機や現在の状況等について2分以内でスピーチを行った。塾生は佐賀市、伊万里市

 小城市、唐津市、上峰町、白石町、吉野ヶ里町、久留米市、太宰府市より参加。

さが・女性政治塾 第1講要旨

講義 「なぜ女性議員が必要か」 14:40~16:00

対談 佐賀県女性議員ネットワーク代表盛泰子×西日本新聞論説委員前田隆夫

盛代表:図書館づくりの市民運動に関わったことから、伊万里市議会の補欠選挙への立候補につながり、そして当選、現

    在伊万里市議会議員として9期目を迎えた。

    女性議員は必要であるが、女性なら誰でもいいとは思っていない。このような場で時間とお金をかけてしっかり

    学ぼうと考えている皆さんのような方々が増えていってほしい。

           かつて、佐賀新聞の富吉健太郎さんから「皆さんは議会のノイズになってほしい」と言われた。予定調和で粛々

    と結論を出していくその中に巻き込まれるのではなく、なんで?と思ったら聞く、その役割を果たした下さいと

    言われたと思っており、実行している。

前田氏:女性がたくさん議会に参加することは、政治の風景が変わることだと思っている。高齢男性の多い真っ黒や鼠色

    の議会の、まず見た目が変わる。見た目が変わるのは大事なことで、一般の人たちの議会に対する印象を変える

    ということは当然大事である。上智大学の三浦まりさんが言うように男性政治(男性による男性のための古い形

    の政治)を変えるということになると思う。まずは女性が少数であっても、そこにちょっとづつ変化が加わって

    いって、それが女性が半数に近い、あるいは過半数の議会になっていくとドラスティックに変わっていく。高齢

    男性が圧倒的多数を占める議会や議会改革の流れから取り残されている議会というのは依然として意思決定の過

    程が一般人には見えない、そういうところに変化をもたらすという意味で女性がたくさん議会に参画する意味合

    いは大きいと思う。

    ひとつ言えば、20人の議会の中に一人だけ女性が飛びこんでいった時、その人も一緒になって男性政治をして

    しまったらダメだということ。

    女性議員は増やさなければならないが、数だけ増やしても結果男性政治が継続されるという状態は良くない。