第27回 通常総会を開催しました。
日 時 2022(令和4)年5月28日(土) 14:00~15:12
場 所 アバンセ第3会議室
出席者 本人出席23名 委任状18名
来 賓 佐賀県女性議員ネットワーク会長 盛 泰子さん
佐賀県男女参画・女性の活躍推進課長 今村 一幸さん
佐賀県男女共同参画センター館長 田口 香津子 さん
〃 事業部長 西川 宗邦 さん
開 会 (14:00)
黙 祷(2021年10月に亡くなった山下史眞子さんを追悼)
理事長挨拶
女性議員を増やそうと始まった当会の、山下史眞子さんの意思を継ぎ、女性政治塾に取り組むことにした。
昨年の佐賀市議選以来、県内各地で女性議員が増えている。「何かを変えたい」と」願っている女性に火種を作ることになるのではないか。政治塾の成果が上がるように皆さんの協力をお願いしたい。
来賓あいさつ
・佐賀県女性議員ネットワーク会長 盛 泰子さん
女性議員が増えてきたが、まだゼロ議会が3つあり、全体では12.4%にすぎない。政治塾を機に増やしていきたい。
女性が動きやすい議会かどうかが重要。県内のある市議会では、「1期目の議員には市長は答弁しない」という不文律があるというのを聞いてびっくり。市長が答弁せざるを得ない質問をぶつけて、1期目の議員に答弁をさせることはできたが、こういうおかしなことを一つ一つ解決したい。
参画研究会の役割は大きい。一緒に頑張りましょう。
・佐賀県男女参画・女性の活躍推進課長 今村 一幸さん
妻の妊娠期、マイナス1歳期から夫婦で家事・育児を担うという意識を高める取り組みを進めている。
女性の政治参画のためのセミナーについては、県としても取り組んでいくので今後ともご助言をお願いしたい。
・佐賀県男女共同参画センター館長 田口 香津子さん
佐賀県の女性議員の割合は全国で県議会では40位、市議会議員は43位、自治会長では46位。
日本は、女性の政治分野の参画の遅れが指摘されているが、佐賀県はさらに低い。
県の審議会は全国で6位、市の審議会では3位、防災会議では4位。
政策方針決定の場に女性が参画することが重要で、佐賀県の計画でも位置づけられている。
政治分野の男女共同参画の第5条、第6条の実態の調査は国の義務。社会的障壁に挑まなくてはならない局面にある
女性参画研究会・さがとアバンセの役割は大きい。
総会成立報告 正会員総数45名、本人出席21名、委任状18
名、合計39名。出席者数が総数の1/4以上に
つき成立。
議長選出 宮地 歌織 さん
議事録署名人選出 金子瓊子 さん 諸富八千代 さん
議 事
第1号議案
・2022(令和3)年度事業報告及び活動計算書について
ー全会一致で承認
第2号議案
・2022(令4)年度事業計画及び活動予算書について
ー全会一致で承認
第3号議案
・役員の選任について
ー全会一致で承認
ー総会を一時休憩とし、別室にて理事会を開催し理事長
副理事長を選任、その後総会場で理事長による理事全
員の紹介
以上をもって第27回通常総会を閉会した。
議長降壇 (15:12)
講 演 (15:20~16:05)
講師:京都女子大学現代社会学部教授 戸田真紀子さん
演題:「アフリカの憲法と政治:ジェンダーの視点から
(ルワンダを」事例として)」
ルワンダは1994年の大量虐殺、ジェノサイドが発生した国として知られています。戦闘や国外逃亡などで国内の男性比率が下がったことで、結果として下院(日本の衆議院)の女性比率が世界一となるなど、女性が政策決定の場の中心にいます。戸田教授は日本のジェンダーギャップ指数が120位(2021年)と、ルワンダに比べ極めて低いことや、13歳と性交同意年齢が低すぎること、レイプ犯罪において被害者に思い立証責任が負わされるなどなど、国際的に日本の女性の地位が低いと指摘される際に挙げられる例を列挙されました。そのうえで、こうした現状を変えるには女性がもっと声をあげ、女性議員を増やす必要があると述べられました。ルワンダとの違いは政治指導者のリーダーシップと女性の連帯の度合いであろうと指摘され、現状を変えるには、クオータ制の導入しかないであろうと提案されました。
国家の経済状況は日本のほうが豊かであるにも関わらず女性をめぐる政策の遅れが目立つ現状をいかにして変革していくか、本年度スタートする「さが・女性政治塾」をその変革の一助にしたいと思いました。
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